鎌田知里さん「自分を前進させる"きっかけ"と出会うチャンスを創っていきたい。」 | 札幌で留学・海外進学・奨学金獲得なら【SEA国際教育研究所】

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卒業生の声

2012.05.11

鎌田知里さん☆プロフィール

■札幌国際情報高等学校卒業

■サウス・ミネソタ州立大学卒業

■Pasona MIC就職 (Pasona米国法人と米国三菱商事会社の合併会社)

 


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私は現在アメリカミシガン州の日系企業でリクルーターとして働いています。まさか自分がこんな土地でこんな仕事をするなんて、留学を決めた当初は全く想像もしませんでした。

そもそも私が留学した理由ですが、いくつかあります。まず、日本の大学へ行くには専攻を決めて受験しなければなりません。高校生の時には将来どんな仕事がしたいのか、世の中にどんな仕事があるのかも全くわかっていなかったので、専攻なんて決められるはずもなく、進路調査票を“未定”のまま出し続け、2年生の時に親にも担任にも、しっかり将来を考えろと怒られました。ならば専攻の変更が途中でも可能なアメリカの大学へ行こうと思ったのです。もちろん理由はこれだけではありませんが、これが一番大きな理由でした。

この様に特に将来の大きなビジョンもなく、ミネソタ州のトウモロコシ畑の真ん中にある田舎の大学に入学しました。大学を選んだのも、学費が安かったからというだけの理由でした。

 

入学当初は教育専攻でした。なぜかというと、なんらかの目標や将来どうしたいのかというビジョンを先生や親に求められ、私が考えた末に出した結果が“アメリカで日本語を教える”という目標だったからです。一番初めの学期には地元の小学校で教育実習も経験しましたが、やはり何か違うと感じました。ではいったい自分はなにをしたいのだろうという漠然とした疑問をかかえ、どうしたらいいのかわからなくなってしまったのです。自分が当初考えていた”アメリカで日本語を教えたい”という目標は、周りに焦らされて無理やり作り上げたもので、それが自分のやりたいことであると思い込んでいました。そこで2学期目早々将来の目標を見失い、ただ勉強とアルバイトに追われて生活する日々が続きました。しかし、そんな中で私は多くの人と出会ったのです。

 

私の友人には、ネパールやアフリカの国々など貧困国からの人たちが多く、その人たちの考え方や境遇には驚かされました。ある人は村中の期待を背負い、その村から経済的支援を受けて留学してきた人もいました。難民としてアメリカに移住し、国に帰りたくても帰れない人もたくさんいました。メキシコから来て家族に仕送りするだけのために1日中レストランで働く人たちとも出会いました。その人たちに会って話して仲良くなって、世界には本当に色々な境遇の人たちがいて、色々な生き方があるのだと感じました。この様な色々な刺激を受けながら忙しくも楽しい日々が過ぎ、あっという間に卒業後のことを考えなくてはならない時期になりました。教育専攻を辞めてからは、アドバイザーに無難だからと勧められたビジネス学部という大きなくくりに変更しましたが、3年生になるまで専攻を決められずにいました。

 

これまでに色々な人と出会い、多くのことを学び視野が広がったといっても、将来どうなってゆきたいかは見いだせませんでした。なんとなくマーケティング専攻とは決めたものの、卒業後どんな仕事に就きたいかは全くわからないまま就職活動を始めました。その当時は何でもアプライできそうなものにアプライをし、ただボストンキャリアフォーラムや大学のキャリアフェアに参加するだけでした。こうして卒業の日だけが迫り、精神的に焦り続ける一方だったのです。

 

そんな時に人材紹介会社のリクルーターから声をかけられ、“うちの会社でリクルーターのポジションが空いているけど興味ない?”という話を持ちかけられ、あっという間に決まったのが今の仕事です。この仕事を紹介された時は、自分の中で“これだ!”という感覚があったのを覚えています。私のように仕事を探している人の役に立てる、つまり人の人生を左右する大事な役割を果たす、なんて素敵な仕事なんだろう!と本当にわくわくし、絶対にやりたい!と思えました。

今の仕事を始めてから約1年4か月が経ちますが、もちろん今でもこの仕事にやりがいも楽しさも感じます。けれども正直な気持ち、最近あの教育実習を終えた時と同じ感覚が芽生えてきています。だからと言って、専攻を変えたように簡単に仕事を変えることはできません。そこでまた私はどうしたらよいのだろうという、漠然とした疑問に苛まれているのが現状です。もう1度大学に行きなおそうか?でもその場合は何の専攻で?もしくはMBAでも取ろうか。でもなんのため?1から自分探しに出るため、仕事を辞めて世界を放浪してみようか?など色々なことを考えます。

リクルーターとして仕事をする今、学生だったころよりも社会とはどういうものか少し見えてきました。様々な企業にある数多くの仕事を知り、色々な経歴を持つ求職者と話をし、大げさというか当たり前かもしれませんが“人生こんなに色々な生き方があるのか!”と最近つくづく実感しています。

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留学を経て、この職業に就いたことによって確実に自分の視野は広がり、考え方もものの感じ方も知らず知らずのうちに変化していると思います。しかし、沢山のことを見て学んで実感しても、結局まだ自分が本当に何をしたいのかは見つけだせていません。その理由の一つには、色々見すぎてしまったことがあるかもしれません。だからと言って、自分の選択した道を後悔は全くしておらず、むしろ留学して本当によかったと思っています。

 

ぼやけた現状に焦りつつも、色々なことに携わり色々な人と出会うことにより、自分の生き方を変えるきっかけを見つけだすことができる気がしています。もちろん本当に自分のやりたいことがはっきり見えている人はその目標に向かって頑張ることはできますが、そうでない私の様な人はまずそのきっかけを見つける努力をすればいいのではないでしょうか。なにをきっかけと捉え、どう行動を起こすかは自分次第だと思います。私の就職が決まった時のように向こうからやって来ることもあれば、留学を決めた時のように自ら踏み出さないと始まらないこともあります。

 

だから私は小さなことでもひとつひとつを大事にし、自分を前進させる“きっかけ”と出会うチャンスを創っていきたいと思います。


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