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卒業生の声

2011.01.07

寺地美穂さん
■出身校/札幌国際情報高等学校
■進学先/ニューヨーク州立大学ニューパルツ校
■就職先/プロのサックスプレーヤー
寺地美穂さん公式ホームページ→http://www.miho-t.com/
 



20110107_01.jpgこの文章を読んでいる方々は、きっと海外留学を目指して勉強している方や、留学への興味と共に、将来の夢や不安をたくさん抱えた方なのでしょう。ジャズサックスの巨匠、ジョン・コルトレーンの言葉に「真実を演奏するためには、真実を生きなければならない」というものがあります。自分に嘘をついて生きてはいないですか?そんな風に私には問いかけてくる言葉です。

 

留学中に大切な父親を亡くしたこともあり、限られた人生という時間の中で自分が何をするべきか、深く考えさせられる時期がありました。私の場合は、留学後に自分がどんな方向に向かっていくか、具体的にはどんな職業に就くか、想像していたものとは違う道を選びました。今している仕事は、もしかしたら心のどこかでそれを望んでいたかもしれないけれど、当時は自分にできるとは夢にも思っていなかった、、、そんな仕事とも言えるかもしれません。

憧れのマンハッタンからそれほど遠くない州立大学のある町は、音楽に溢れたとても温かい町でした。1日4ドルあれば毎日違うジャンルのバンドの演奏が聴ける、そんなお店がいくつもありました。日中は難しい顔をして教鞭をふるっていたジャズ科の教授達が、夜はライブバーで楽しそうに演奏していました。間近で 見る演奏は本当にかっこよくて度肝を抜かれ、今思えばどんな授業よりも一番興味深くて楽しい授業でした。私は本当に音楽の何も知らないまま音楽療法士を目指していたのか・・・と愕然としたこともありました。それ以外にもたくさんの刺激や新たな発見があり、音楽療法士への道からサックス奏者になる道を選びましたが、留学前も今も、音楽を通して誰かに幸せになってもらいたい、その気持ちは変わりません。

 

日本人として何ができるのか、考え悩み抜いて帰国を決意してからたくさんの方々の協力があり、繋がりが生まれました。当初は札幌で、結婚式やホテルのラウンジでの演奏などから始まり、ライブバーでの定期的な演奏活動を経て、自身のオリジナル楽曲の作成を始めました。当時は札幌ファクトリーツリーの点灯中の音 楽なども演奏(収録)しました。音楽雑誌の取材の仕事や、ライブハウスのスタッフのバイトなども経験しました。

今はライブやレコーディン グ、シンガーのバックなど、サポートワークの他、東京大久保にある石森管楽器という世界中のサックス奏者が来日の際に立ち寄る老舗の管楽器専門店でサック ス講師も務めています。また、2年連続で札幌シティジャズというイベントのコンテストに北海道出身の20代で結成したバンド「Cross Groove Premium」で出場し、ファイナリストとして大通り2丁目に設置された巨大なホワイトロックテントのステージに2度立つことができました。


20110107_02.jpg優勝は逃して悔しい思いもしましたが、このバンドを通して、2009年には津軽三味線奏者の白田路明やその師匠の吉田兄弟の吉田健一さんとまで共演を果たし、ワンマンライブで北海道のインストゥルメンタル(ボーカルの居ない)バンドでは異例の300人越えの集客を達成し、2010年12月にはバンド結成3 年というスピードでZepp Sapporoの大舞台へ立たせて頂くことができました。また、以前は取材する側だった音楽雑誌に2010年を賑わせたアルトサックス奏者の「注目株」と して紹介していただいたのも最近の出来事です。記事を見たときはまるでドッキリでしたが、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

 

音楽は心や体を揺さぶる何か魔法のような力を持っていると信じているのは、音楽療法士を目指していた留学前も今も変わりません。聴く側から、創り生み出す側へ、変わっただけなのだと思います。でも高校卒業後に留学していなければ、あんな風に音楽を身近に感じることも、演奏することの楽しさをここまで知ること もなく、別の人生を歩んでいたのかもしれません。

2010年は演奏活動の他に、カリフォルニア在住の世界的に活躍しているサックス奏者、ボブ ・ミンツァーさんのサックスクリニックの通訳などもさせて頂きました。もちろん私はプロの通訳ではないですが、音楽やサックスの専門知識がないと務まらな いとのことで、不安がありつつも、留学体験が少しでもためになればと思い引き受けました。大勢の前での通訳は、手に汗握るほど緊張してしまいましたが、世 界的に活躍しているプレイヤーの生の音を直に聞くことができ、お話しさせて頂くこともできたのは刺激的で、本当に勉強になりました。こんなに素敵な機会を 与えてくださった方々に感謝しています。

 

まだまだこれからやってみたいことや挑戦してみたいことはたくさんあります。いずれは日本を代表するサックス奏者へ、そしていずれは世界へ、そういった大き な夢はもちろんありますが、まずは目の前にいるひとりひとりの人にしっかりと届けられるような説得力のある演奏ができるようになりたいと、日々精進中で す。

 

私 はどちらかというと、直感や感じたままに動いてしまう方で、それで失敗したことも多々あります。でも気になることをトコトン追求してみて、自分の足で実際 に出向いて見ることは、決して無駄なことだとは思いません。好きなことや興味のあることは、これからもトコトン追求して、そしてそれがいつか誰かの為にな れば・・・こんなに幸せなことはないと思います。
 

これから留学を目指す皆さんも、まだ迷っている皆さんも、まだ見たことのない世界に飛び込む勇気を持って、いつも支えてくれている人や両親への感謝の気持ちは忘れずに頑張ってくださいね。          


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