池田奨さん「自分の選択に自信を持って誠実に生きる」 | 札幌で留学・海外進学・奨学金獲得なら【SEA国際教育研究所】

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卒業生の声

2012.07.05

池田奨さん☆プロフィール

 

□ 出身校:帯広柏葉高等学校

□ 大学:パーマーカイロプラクティック大学ダベンポート校(2012年10月卒業予定)

□ インターン先: Houston Chiropractic Neurology (http://drgailhenry.com/

□ ブログ: http://fnchiro.wordpress.com/



 

 

2006年夏、期待と不安を胸に日本を飛び出しもうすぐ6年、ようやく僕も卒業を目前にしています。体験談を書かせていただけるということで、この機会に6年間の留学生活を振り返らせていただき、僕の留学生活についてと、これから留学を志している方々に向けて書かせていただきました。

 

「留学前:理想を抱いて」

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僕が留学を志した目的は一言、「カイロプラクティック(以下、カイロ」)を学ぶため」でした。僕は英語が好きでもアメリカに興味があったわけでもありませんでした。きっかけは高1の秋、当時バスケ部だった僕が首のヘルニアにより3日ほど寝たきりで動けなくなったときのことでした。当時の医師曰く、「首の構造が細すぎてバスケのような激しいスポーツに耐えられない、バスケはすぐにやめるべきです。将来、手術が必要かもしれません。」とのことでした。高校生ながらとてもショックで、何とも納得のいかない理由だと思いました。痛みで3日ほどベッドから動けない中、他の治療を探していたとき初めてカイロという言葉を耳にしました。日本でカイロと聞けば、「整体?」「骨盤の歪みを直す?」などといったイメージを思い浮かべるのが大多数だと思います。僕もその一人でしたが、半信半疑に治療を受けてみたところ、首もよくなりバスケも最後まで続けることができました。それ以降、進路に迷っていた僕の頭の中からカイロという言葉が離れませんでした。本やネットで調べ、国内・海外のカイロに携わる人々にも連絡をとりまくりました。カイロはアメリカで確立、現在カナダ・オーストラリア・EU諸国などを含めた約40カ国で法制化されている医療で、これらの国々ではカイロプラクターに診断権がありX線使用も認められ、腰痛ばかりではなく様々な疾患を治療しています。米でカイロ習得には学部課程において基礎理系を含んだ最低90単位(学部課程3年分)を履修し、その後カイロ大学で約4年分のカリキュラム(医科学系とカイロテクニック等)を3学期制(ほぼ休みなし)で最短3年4ヶ月かけて学びます。こうして大学よりDoctor of Chiropractic(DC,第一専門職学位)を取得、国家試験・州試験を突破し、カイロプラクターとなれるのです。高校卒業からDCの学位を取るまで最短で6年4ヶ月。誤解を恐れずに言うと、日本では未法制化なので本当のカイロを学ぶことは不可能です。高2の夏、自身の怪我からおよそ1年でカイロの虜になった僕は、英語のことや文化の違いなどこれっぽちも考えずに留学を決意。(激しい説得の末、今日までサポートしてくれている母親には頭があがりません。)このときに僕の夢、将来のビジョンが固まりました。本場でカイロを学び僕の首のようにカイロからよい効果を得られるのにカイロを受けれない人を助けたい、そして現代医療に加えて、患者さんに有益となりうるありとあらゆる医療(東洋医学もカイロも何でも)を併せて提供する”統合医療”を実現しその一角を成したいと決意し渡米しました。

 

「Undergraduate(学部課程)時代:現実を目にして」

最初の大学はニューヨーク州立大学でした。ここでまず感じたのは自分の英語力の無さです。授業内容の半分も理解できず、焦りながら毎日深夜まで1つの章を何時間もかけて予習復習し、教授のオフィスアワーには一番乗りして、教授を質問攻めにする毎日が始まりました。何とか授業について行こうと毎日教科書にかじりつく毎日でした。自分のやりたい事に直結しない勉強をするということに正直苦痛も感じました。(留学させてもらってとんでもないですね)そんな中、大学の近くにあったカイロのクリニックで見学をさせてもう機会を得て初めて本場のカイロを見れる!興奮しながらクリニックに向かったのですが、そこで見た”本場のカイロ"は日本に多く見られるカイロのように、レントゲン検査も行わずに肩こり・腰痛の患者さんに電気をかけ、ボキッと施術をするといったものでした。これがすべてではないとわかってはいても、自分の描いていた理想と初めて見た本場のカイロでの現実とのギャップは僕に軽い失望感を与えました。(注:日本のカイロ・整体などを批判する意図は全くないことをご理解ください。)

とにかく英語を何とかしなければという焦りから英語オンリーの環境を求めて、ニューイングランド大学に編入したのは2年目のことです。日本人0という環境で、吹っ切れて英語が急激に話せるようになったと思います。それから2年間はカイロの現実をとことん追い求めた時期でしたが、実際のところは留学生活の辛さに打ちのめされながら、期待していたものと目にしたものが異なったことで(今振り返れば、限られた地域のたった一つのクリニックだったのに)、信じていた道が実は張りぼてで崩れていくような感覚でした。しかし、これは逆にカイロをもう一度見つめなすチャンスと捉え、カイロについてゼロからとことん調べなおしました。日本にいたときはできなかったこと、実際のクリニックを数多く見る、たくさんの医療従事者の話を聞く、カイロの有効性を科学的に示す根拠を読み漁る、非カイロ論も知るなど、自分の選択を信じ続けとことん夢への道を追い求めました。

 

「カイロ大学時代:夢を追い求めて」

こうして最初の3年を通し、大多数ではないにしろ僕の求めた理想も現実に実在すること見つけました。腰痛・肩こり・スポーツ障害だけでなく脳性麻痺・自閉症・パーキンソン・ADHDなどの難しい疾患から、頭痛・ヘルニア・不眠症・高血圧・自律神経失調症・生理痛・眩暈など多くの方が悩みを抱えている症状までを他の医療従事者と良好なネットワークを持ちながら治療するクリニック、医師と対等な立場で協力し合い統合医療を実現している医療機関を見つけました。まったく自覚症状がない方への健康維持方法としても大切な役割を果たしています。こうして将来のビジョンを失わずに最初の志を再確認し、2009年ついにカイロ大学(パーマー大学)へ入学しました。それからの勉強は単純に楽しいの一言でした。学部課程で苦しみながらクリアした理系科目に比べ、実際に人間の身体・医療に直結する解剖学・神経学・生理学・診断学・X線学・病理学などは、専門用語に苦労しながらも楽しくて仕方がありませんでした。これは最初の3年間の下積み(学びたい知識への飢え)があってこその反動だったと思います。また最初の3年間よりも英語能力が上がったおかげで、英語の心配よりも勉強内容に集中できたのも楽しくなった要因のひとつに思えます。そしてカイロの世界でもたくさんの専門性があることを学び、自分が求めている理想を実現するためには何が必要かということも具体的になってきました。

 

「誠実に今を」

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2011年冬より、実際に大学のクリニックにて外来の患者さんのケアを始めました。初めのうちにあった自分のやっていることに対して「本当に患者さんのプラスになっているのだろうか・・」という不安も、患者さんからの「とても良くなったよ、ありがとう!」という一言や笑顔・ハイタッチをいただき、患者さんとの一つ一つの経験が自信へと繋がっていきました。こうして患者さんのケアを始めてからは毎日が楽しく、この道を選んで本当に良かったと思えるようになりました。10月までにクリアしなければならない卒業条件の患者数をなんとか4月にクリアすることができ、残りの大学生活をキャンパス外のクリニックでインターンを行えることになりました。こうして今はヒューストン神経カイロプラクティックでインターンとして働いています。このクリニックはカイロの中でも機能神経学に特化したクリニックで、僕が追い求めた道も機能神経学にありました。カイロと機能神経学について、興味のある方は是非僕のブログを見てください。いろいろな症例やニュース、健康情報も取り上げています。(最近のニュースではNHLの選手の治療において機能神経学が全米で注目されました。)このクリニックのドクターも地域の医師と良好な関係を持ち、互いの分野を理解し合い協力して患者さんをケアしています。理想に近い形を目の前で学びながら、今自分の進んでいる道に確かな手応えを感じながら、夢に向かって突っ走っている毎日です。これから僕は自分の専門性を極めれるところまで極め、日本に良いものを持って帰りたいと思います。そして、たくさんの人に恩返しさせていただきたいと思っています。

 

「留学を志している方々へ」

かなり長くなってしまいましたが、僕がこれらの経験を通して伝えたいことを書かせていただきます。まず、声を大にして言えることは「無駄なことは何一つなかった」ということです。自分の目指しているものと一見まったく関係のないような勉強や経験でも、あとから必ず自分の財産になります。それが直接役立つかはわかりませんが、苦労してもやり通すという力は必ず財産になります。そして理想と現実とのギャップに苦しんだとき、現実を受け入れた上でひたすら理想を追い求めて進んでいくと、きっと何かが見えてくると思います。自分の夢に向かって進んでいく近道は、今を誠実に生きていく(Seize the day!)ことだと思います。自分の選択に自信をもち後悔しないで前を見る。置かれた状況の中で自分に嘘をつかず誠実に毎日を生きる。辛い状況や経験、ストレスは自分の中の新たな能力を目覚めさせるチャンスです。筑波大学名誉教授で遺伝子学者の村上和雄先生は、以下のように遺伝子をオンにさせる方法を話しています。

"「できる」と思えば遺伝子がオンになり可能性がが広がる。どんな経験でも、それがよい方向へいく兆候ととらえ、すべてプラスと考えることが大事”(「そうだ!絶対うまくいく!」より)

自分の選択に自信を持って誠実に生きる。きっと素晴らしい留学生活と思えるものが得られ、自分の可能性を大きく広げられると思います。

(カイロ・機能神経学について、もっとお知りになりたい方はお気軽にご連絡ください。SEA卒業生の皆様、テキサス州に友人・知人がいらっしゃいましたら、当クリニックのことを広めていただけますと有難いです。)


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